堀
今日はテレビドラマやクイズ番組など幅広くご活躍で、弊社のCMにもご出演いただいている村井美樹さんにお話を伺います。女優になられたきっかけは何だったのですか?
村井
小さいときからお芝居が好きで、高校時代は演劇部に所属し、演劇が盛んだという理由で早稲田大学を志望しました。在学中は芝居三昧の日々で、多くの舞台を踏んでいるうちに、いつしか「役者で食べていけるようになりたい!」と思うようになりました。大学4年生の時、NHKのディレクターさんから『量刑』というドラマで中村雅俊さんの娘役でお声をかけていただき、デビューさせてもらえることになったのです。
奥が深い漢字
堀
クイズ番組でも活躍されておられますが、漢字検定1級の資格をお持ちだとか。
村井
小学校の頃から国語が大好きで漢字の書き取りも進んでやっていたくらいで、漢字を覚えることに苦痛を感じたことは一度もありませんでした。高校の時の選択科目が日本史だったことや大学の第二外国語が中国語だったということもあり、ごく自然に漢字に親しみがあったのだと思います。漢字が得意かも知れないと思い始めたのは実は最近のことで、テレビのクイズ番組のオーディションを受けた時、自分でも意外なくらい解けたので、実力を試したくなって本格的に漢字の勉強に取り組みました。準1級を2009年の冬に、その半年後に1級に合格することができました。でも1級の勉強は準1級とは比べものにならないほど苦労しました。こんなに勉強したのは大学受験の時以来ですね。
堀
すごいですね。芸能界でも1級をお持ちの方はあまりいないでしょう。漢字を勉強したことで何か良いことがありましたか。
村井
時代劇の台本に出てきた難しい字が読めたことですね。時代劇に限らず、脚本家の先生には難しい漢字を好んで使う方がいます。おそらく漢字の方が心情や情景を的確に表現できるからだと思います。例えば、「歯牙にもかけない」という言葉がありますが、漢字のイメージがあることでセリフや場面に対する理解度が全く違ってきますね。台本を読む上で、それが大きな強みになってくるから、漢字の勉強をしてよかったと思っています。
堀
確かに漢字の意味を理解して覚えることが大切なのですね。
村井
私は読書が好きで大正から昭和初期にかけての小説をよく読みますが、その中での漢字の使われ方が面白いですよ。例えば、オルガンには「風琴」が当てられ、口がつけば「口風琴(ハーモニカ)」、手がつけば「手風琴(アコーディオン)」など、ウイットに富んだセンスの良さと、ことばの美しさを感じます。夏目漱石は作品の中で漢検1級レベルの漢字を使っていますが、漢字の使い方一つでもセンスを感じますし、一つの漢字から伝わってくるイメージも広がってきます。本当に昔の人は感性が豊かだったんだと驚かされます。私も日本人としてその感性を受け継いでいきたいと思っています。

新しい楽しみ"山歩き"
堀
大の鉄道好きでご自分をソフトな鉄道好き「ソフテツ」と称しておられますが、NHKの番組で"山ガール"として出演され、初心者として新たに挑戦されておられますね。
村井
私は鉄道が好きだったり、それに関連するお仕事をさせていただいていることもあって各地を巡っていますが、まだ山は本格的に登ったり歩いたりしたことはありませんでした。NHKからこのお仕事のお話をいただいた時にどうかなと思ったのですが、実際に先生に教えていただきながら無事"山ガール"をつとめさせていただきました。おかげで都会では味わえない素晴らしい自然をたっぷり体感することができました。
堀
村井さんみたいに若くてきれいな方が山歩きをすると"山ガール"が増えるでしょうね。もちろん男性もですが(笑)。私もネイチャーフォトなどでよく山を歩きましたが、最近はちょっとご無沙汰をしております。
村井
山を歩いていると、知らない人でもすれちがった時に「こんにちは」とか気軽にあいさつし合ったり、いままで見たこともない花や鳥、木々を見ることができて本当に楽しいですね。また新たな楽しみが増えました。私は運動系に見られがちなんですが意外とインドア派なんです。でも自分にもやれそうなスポーツができたみたい。
堀
弊社では、これまでに何度かヒマラヤ学術登山隊に救心を持参してもらい、その効果を試してもらったのですが、たいへん役に立ったと喜ばれました。動悸や息切れはもちろん、高所での頭痛、倦怠感などにも効いたという報告もありました。そういった関係で、13年前から健康登山講座というイベントを毎年実施しており、登山される方や山歩きをされる方に救心をお薦めしております。村井さんが"山ガール"としてお仕事されているのも何かのご縁ですね。
村井
そうなんですか。これからは救心をお供にして歩けば心強いですね。

「温故知新」と「緊褌一番」
堀
お元気そうに見えますが、お体や食事にとくに気を使われていることはありますか?
村井
自分の好きなことをすることが健康法ですね。山好きな人は、山で出会うと年齢よりもずっと若く見えるのもお好きなことをされているからでしょうか。また昨日はドラマ、今日はクイズ番組という場合、体や気持ちの切り替えが大切なんですが、疲れを翌日の仕事の動きに残さないために、肩や首をマッサージしたり、お風呂に長めに入ったりします。食べ物では嫌いなものはありません。残すのは好きではありませんからできるだけ全部食べるようにしていますし、野菜など体にいいものは積極的に摂るようにしています。
堀
普段からちゃんと自己管理をされているのですね。人生や仕事においての座右の銘とかこだわりなどございますか?
村井
言葉としては「温故知新」とか「緊褌(きんこん)一番」が好きですね。温故知新が好きなのは、歴史が好きということもあるのですが、やはり昔のことってためになるいいことがたくさんありますし、それを糧にして本業である女優業、また人生においても自分なりに新しいものを作り上げていこうと思っているからです。緊褌一番とは褌(ふんどし)を固く締め直すように、気持ちを引き締め、覚悟を決めてとりかかることで、大事の前の心構えを言ったものです。女性が褌なんてと思われますが、私はいつもこの心構えで仕事に取り組んでいます。もともと好奇心が旺盛で負けず嫌いなところがありますので、それが何事に対してもエネルギーの源となっているのかも知れませんね。
堀
村井さんらしいお言葉ですね。今後のますますのご活躍を期待しております。本日はすてきなお話をありがとうございました。











