新品同様でも、新品の1〜4割安い「リファービッシュ品」が注目されています。
「リファービッシュ(Refurbish)」とは「整備する」「修復する」という意味で、メーカーに返品された商品が修理されて、新品同様で再販売されるもの。家電用品など、一流メーカーが検査を済ませているものなので安心。しかも、廃棄されずに再び使われるので環境にもやさしいということでユーザーが増えています。
まだ日本ではなじみが薄い「リファービッシュ品」を、Q&A方式で解説します。

A. 「中古品」は、古いものが点検や修理されずにそのまま売られているケースがほとんどで、保証制度もないものが多い。
一方「リファービッシュ品」は、修理や整備で新品同様の機能になっていて、保証も付きます。修理後には安全性が確認され、正常に使えることを確めてから出荷されるので、新品同様の安心感あり。
A. メーカーが修理・点検したものだけでなく、サードパーティーという中古販売業者が修理などをして販売しているものもあります。こうしたものは、メーカーが修理・点検したものよりも、少し安く売られています。
A. テレビや冷蔵庫、携帯電話など、さまざまなものがあります。
たとえば、家電メーカーの「リファービッシュ品」のサイトを見ると、生活家電から空調家電、キッチン家電から食洗機、ヘアドライヤーからカメラまで、さまざまなラインナップがあり、どれも多くは1年間の保証付きになっています。
A. 新品よりは安いですが、「中古品」よりは価格が高いケースが多いです。多少の傷があるものもあります。また、メーカーなどに戻されたものなのですべての商品がそろっているとは限らず、欲しいものが必ず手に入るとは限りません。
さらに、新品のように、好きな時にお取り寄せというのも難しいかも。iPhoneなどの人気商品だと、すぐに買い手が現れ、売り切れも多いようです。
A. 保証期間は、メーカーのものだと1年。メーカー以外が修理したものだと、基本は1年ですが、ケースによってさまざまです。

A. 家電量販店など実店舗でも買えますが、メーカーの公式サイトやネットショッピングサイトで買うという人が多い。ただし、商品ページに写真はあっても商品名と品番、価格以外の詳しい情報はほとんどありません。 ですから、まずは家電量販店などで欲しい商品の目星をつけ、品番をメモしておいてから、その品番で「リファービッシュ品」を探すといいでしょう。
「リファービッシュ品」は、新たにものを生産するのではなく修理して長く使うので、環境にやさしい。特にヨーロッパでは注目されていて、昨年開かれた欧州会議では、修理しやすくするために電子機器のバッテリーを簡単に取り外して交換可能にすることを義務付ける規則案を可決しました。
財布にやさしく環境にもやさしい「リファービッシュ品」を、皆さんも使ってみてはいかがですか?