治療や養生の成果が実感できて喜んでいると、なぜかその気持ちに水をさすような体調不良や症状の悪化に襲われることがあります。せっかくの努力が報われないことに焦りを覚えたり、がっかりして治療をやめてしまったりと、気持ちまでマイナス方向へ動き出してしまいます。
そのような時は天気予報で確認です。梅雨前線、台風、気圧の谷といった言葉とともに、低気圧が天気図のどこかにあるはずです。よく「病は気から」と申しますが、これには「気持ちの気」と「気圧の気」の2つの意味があるのです。いくら前向きな方でも「天気」の気、低気圧にはかないません。
雨の日のめまいも、この仲間です。低気圧の接近によって水分を多く含んだ空気の重さと、酸素の割合の低下から、気血の巡りが悪くなることで起こりやすくなります。これは、うちにいながら「プチ高山病」を体験するようなものです。
登山は体力に自信がなければ行きません。山に登らない限り、高山病にはなりません。しかし気血の滞り、代謝の悪さ、老化、持病に関係なく、全員参加で逃げ場がないのが「プチ高山病」です。高気圧が張り出して、症状が落ち着くまで、じっと耐えるしかありません。
しかし、たとえ気圧が原因でも、症状のつらさは「自分持ち」です。そこでツボは「労宮」です。気血の滞りを改善することにすぐれたツボです。手のひらにあるので、 いつでもどこでも押せるので便利です。
食材では昆布が、気血の流れを整える働きがあることで知られています。日頃から昆布だしを使うだけでも、自然と気血によいことを続けていることになります。

【探し方】
手のひらの真ん中
【ポイント】
指を置いて、ゆっくり大きく3回深呼吸するのが目安です。
手のひらの真ん中
【ポイント】
指を置いて、ゆっくり大きく3回深呼吸するのが目安です。