鼻のツボ<迎香>

監修:鍼灸師/国際中医師/国際中医薬膳部 宮地つかさ

鼻のトラブルはとても身近です。季節の動きに合わせて、風邪による鼻水、鼻づまり、春の花粉症と油断できません。

今回は鼻の諸症状によく使うツボをご紹介します。それは小鼻(鼻柱の左右のふくらみ)の脇にある「迎香(げいこう)」です。鼻水、鼻づまりのツボとしては定番ですが、「香りを迎える」という名前が付いているように、臭いがわからない臭覚異常にも用います。そしてツボとしての認識がなくても、無意識のうちに押さえていることも多いと思います。実際に押してみるとわかるのですが、まっすぐ指を下ろすと皮膚の下にすぐ骨を感じますので、押す時は心持ち両脇から鼻を挟むように押さえてください。できればリラックスした状態で静かに3秒押したら6秒休むくらいのテンポで、3回程度押すのが目安です。

「迎香」というツボは「手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)」という、大腸や排泄に関わるツボの仲間に属しています。ですから「出るものはきちんと出す」「通り抜けをよくする」といった作用が強いツボということになります。しかも東洋医学では大腸と一番関係が深いとされている臓器は「肺」です。肺の呼吸も大腸による便の排泄も、必要なものはからだに取り込み、不要なものは出すという共通項があります。また鼻は「肺の門戸」といわれています。肺気(呼吸など肺の働き)が正常ならば本来鼻水、鼻づまりに悩むことはありません。ですから鼻に何らかのトラブルがある場合、肺が弱っていると考えます。

肺と鼻の調子を整える食材は沢山ありますが、中でも覚えやすいのは季節の果物です。びわ、西瓜、桃、ぶどう、梨、みかん、りんごといった旬の果物を摂ることで肺の水分が適度に保たれます。鼻の健康は肺の健康。「迎香」と共にお試しください。

迎香

迎香(げいこう)

【ツボの位置】
  小鼻(鼻柱の左右のふくらみ)の脇
【ポイント】
  鼻を両脇から挟むように静かに押す。