めまいのツボ<風池>

監修:鍼灸師/国際中医師/国際中医薬膳部 宮地つかさ

「ある日突然めまいがして、動けなくなって救急車を呼びました。原因は高血圧と言われて、その日から毎日、血圧の薬を飲んでいます。」このような話は、肩こりや頭痛で来院される更年期以降の女性から、よく伺います。しかし、本当に「突然」でしょうか。ぎっくり腰もそうですが、前兆は必ずあるものです。

確かに高血圧で、めまいは起こりますが、必ずしも高血圧の方が毎日、めまいを起こしているわけでもありません。「私、血圧高いのよ」と言いながら、元気にお過ごしの方も沢山いらっしゃいます。しかも、低血圧の方にも、めまいはありますし、季節では春に多いという特徴があります。

めまいは、身体の中に竜巻が起こっているような状態です。人の身体は、体温を一定に保つために、絶えず熱を作っています。普通は、この熱が自然に発散されているのですが、疲れたり、身体が冷えたり、驚いて「どうしよう」と考えが止まってしまうと、身体の表面が硬くなって、熱が発散できなくなります。

すると、熱は外へ出ようと暴れ出します。部屋の暖房でおわかりの通り、暖かい空気は上へと逃げようとします。身体の中では、頭へと熱は上がります。症状としては、めまいの他に頭痛、耳鳴、肩こり、歯痛などとなって表れます。動けなくなるほどのめまいは、まさに、身体の中に熱気の大型竜巻が発生しているようなものです。

「風池(ふうち)」を押してみて下さい。痛いですか、気持ちがいいですか。気持ちがいいならば竜巻注意報、痛かったら竜巻警報です。このツボは、余分な熱のバロメーターです。毎日一度は押して、ツボの変化と症状の具合をよく観察してみて下さい。疲れや冷え、食べすぎが大敵であることがわかると思います。中でも、油っこいもの、甘いもの、辛いものの食べすぎは、余分な胃熱の原因です。歯槽膿漏も胃熱の上昇で悪化します。

お薦めの食材は、キウイフルーツです。高血圧で首から上に湿疹が出る方にも効果的です。上に上がった熱を下げる分、冷えやすいので少しずつお試し下さい。

風池

風池(ふうち)

【探し方】
  少し上を向いた時、背骨から上がって指が止まるくぼみ(風府(ふうふ))と、耳の下を結んだ中間点。
【ポイント】
  めまいを引き起こす余分な熱がたまっていると、押すと痛みがあります。